ロープロの組換にビードヘルパー

レンタルガレージにして、このような難易度の高い組換え作業依頼がありますが
これまでもSタイヤやランフラットなんかも記事にはしてます
Sタイヤなんてもはや競技でも使用してるのは極一部の人間でして
その難易度のエスカレートぶりは拍車が掛かって来た感じすらあります

本来、モータースポーツクラブのガレージとして建築し、タイヤの組換えは最初からSタイヤではありましたので
20年以上前のシンプルなサポートアームのないベース的なチェンジャーでも充分でしたが
そこらのタイヤショップでは出来ないというレベルの物でも、割と当所に持ち込まれる事は多々あります

なぜか?と言えば、例えばランフラットの組換工賃は大手タイヤショップで1本8000円+消費税
8000円ともなれば消費税だけでも640円
それもお店で買った場合の工賃になります
つまり、工賃に驚いて私のところに来るというケースや
タイヤショップではやってくれないというケースで持ち込まれる事が多いとも言えます
当所の価格設定ですとセルフの場合1本350円ですので、消費税の半額程度な訳です
フルサポートで作業したところで、消費税のレベルという事にもなってしまいます

タイヤの組換えの難易度ってのは、単にSタイヤ、ランフラット、ロープロというだけでは
簡単に3つに分別出来る物ではありません
その銘柄やサイズでも違って来ます
例えばノーマルの50程度のランフラットもあれば、ランフラットのロープロもある訳です
そこに組み込むホイルによっても難易度が変わります
そのため、予約の際にはタイヤ銘柄とサイズ、ホイル銘柄とサイズを詳しくお聞きしてます

前置き長くなりましたが、今回は

ピレリーPゼロ 225/35/19 ホイル銘柄サイズ:シャレン8J/19

ですが、タイヤ交換ではなくホイル交換

シャレン8J/19の225/35/19を外して、そこに235/35/19を組むという話
つまり1サイズ太くなるので、さらに組換えの難易度が増します



これまで大抵の難易度の高いタイヤもタイヤレバーとそのサポートでサポートアームのないベーシックなタイヤチェンジャーだけで組換えて来ましたが
ご覧のようにビードヘルパーを5つも使用しました


実はこれ、大した問題ではないんです
画像からリバースホイルという事がわかるかと思いますが、問題はドロップ

組換えのためのクボミの部分になりますが、ちょっとしかないのがわかる人にはわかると思います
このため、ビードを落とすビードブレーカーでの作業が異常なまでの時間を費やしました

シャレンというブランドですが、エンケイ製のホイルのようです
デザイン的にはスポークなので、中まで見えるタイプですので、ドロップの部分が広いとデザイン的にはカッコ悪くなるため、最低限度のドロップしかないという感じです
そのため、単にロープロだからという事ではなく、カッコよく見せるホイルのために
組換えの難易度が高くなるという事です

私自身、エンケイ製のホイルは高く評価してますが、これはないでしょ?
という感じです



コメント