HP10プリメーラのクラッチ交換

慌ててミッションジャッキのオーバーホールをした訳ですが
その第一弾がHP10プリメーラのクラッチ交換

まず、クラッチ交換において問題になるのはクラッチのセンター出しです
クラッチのセンター出しには目測でもいいとか、専用工具が必要だとか
考え方には違いはあるかと思いますが
例えばツインクラッチの場合は必須になります
それも汎用ではなく、クラッチディスク同士のスプラインも合わせなければならい訳ですので
いずれにしても、クラッチのセンター出しの専用工具は、ないよりはあった方がいいという事は間違いありません

ただ、近年はマニュアル車も減り、そもそもクラッチは一般的な街乗りの車においては
大抵10万キロくらいは交換不要な物です
今の車はタイミングベルトすらエンジン内に、プラグもクーラントもオートマオイルまでも10万キロ無交換
それ以上乗るな!車を買い換えろ!それでも乗るなら税金も高くなるぞ!的な
ナントもおかしな状態ではあります

余談になりましたが、競技においてはクラッチは消耗品です
駆動輪に関係なく、ミッションを下しての作業になりますが
今の時代には、こんな関係からクラッチ交換なんて、やった事がないメカも多いかと思います
さらにクラッチのセンター出しの工具とは言っても様々です
よく、簡単に作るという事もやられていますね
それはクラッチディスクの穴と、ミッションのシャフトの先がフライホールの中心の穴に突き抜けてる部分の穴の径がわかれば事前に用意出来ます

フライホールの中心にベアリングを使ってる物がありますので、その際にはそのベアリングまで交換部品として用意すればどちらの径もわかります
でも、中にはミッションのシャフトの先がフライホールまで到達してない物もあります
この場合にはフライホールの中心に穴もないという事にもなりえますので
クラッチカバーのダイアフラムスプリングとクラッチディスクの穴で合わせる事になります


これはストレートの700円くらいの工具ですが、意外に優れ物です
以前にもブログで紹介してますが
また、あまり正確ではないかも知れませんが、目測よりはかなりマシです
またクラッチ取付けの際にも、これはあった方がいい工具です

専用工具としては、こんなのが数ありますが、クラッチに関してはなかなかピッタリというのがありません


ここにはLSDのイニシャルトルク調整の工具もあります
今回のプリメーラのクラッチディスクですが、一番細いシティ用よりもさらに穴は小さいですので、使えません

まずクラッチの穴径ですが、16ミリという事で、塩ビパイプがピッタリでした


この塩ビパイプの先をフライホイルの穴に合わせて削れば完璧という感じです
でも、これはミッションを下してからでないとわからない事です
つまり、この段階で製作するにはミッションを下してから積むまでに時間が要ります


フライホイルにベアリングはありませんでしたが、その穴にこの100均のマジックの先がピッタリでした
クラッチディスクにはこのマジックのキャップ手前の径がピッタリ
でも、そこまでは刺さりません

ストレートのダイヤフラムスプリングで合わせるセンター出し工具で概ねセンター出して

ちょっとクラッチディスクにはマジックのキャップ手前まで入りませんけど


そのクリアランスの感覚で、概ねセンターが出てるという確認という感じです

これに似たやり方は以前AE86でもやりましたが
これで概ねセンターは出ます

テープを巻いて径を調整するという簡易的なセンター出しもよく聞きますが
それよりは、この方がかなりマシです


ミッションジャッキのオーバーホールの結果は?

う~ん、まだ何とも言えません

ちなみにこの車の場合、クラッチカバーよりもフライホイルの方が傷んでる感じでしたので
おそらくは過去に一度クラッチカバーが換えられてる車ではないかと思います
つまりは、クラッチディスクもまず換えられてますね










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