HA23Vアルトのブレーキパット

ここまでで概ねスポーツ走行のための整備やチューニングを施して来ましたので
ここから先はスポーツ走行を実走してからのセッティングという事になるかと思います
まあ、試すという意味では峠でもいいんですけどね(笑)

フロントショックのオイル交換は、やはりオイルショックという事もあって乗り心地には殆ど影響しませんでした
少し回頭性が良くなった感じがあります
出来ればタワーバーも付けたいところではあります
でも回頭性が良くなったからと言って、即タイムアップには繋がりません
ある一定の操舵角から急にアンダーステアが強くなったりするものです

車のチューニングというか、セッティングの話しになりますが
一言で言えば足し算が成立しないんです
GA2シティの足回りに、オーリンズに精々お金を費やし
結局はフロントショックは純正改に、リアだけは追従性を優先してしばらくは使ってましたが
ショートストロークのために、カヤバの一番安い単筒式の柔らかいショックに変え
最終的には容量の大きいシビックで使っていたビルシュタインが私にとってのベストでした

モータースポーツ現役の時代に無駄なお金を使って来たという経験も多々ありますので
このような記事を書いているという事でもありますけど
モータースポーツにおいてサスペンション以上に重要視されてると言って過言ではないのがブレーキパットです
その辺の車をいじってストリートで自己満足してるドライバーにはあまりない部分でしょう
なぜ?そんなにブレーキパットが重要なのか?
極論から言えば、タイムトライアルにおいて、タイムを詰める、速く走るためにはブレーキングが一番重要になります

アクセル開度など、とにかくアクセルを沢山踏んでる人が速いと思われがちなんですが
アクセルは全開してる時間が長ければ速いという物ではありません
アクセルは全開にしてもパーシャルで踏んでも加速に対しては殆ど変化ありません
むしろ燃料を無駄に使うだけとも言えます
その点、ブレーキングは短いほどアクセルを踏んでる時間が長くなります
いかにアクセルを全開にして走ったたかの問題ではないんですよね

最終的にタイムを詰めるのは、ブレーキングの技量だと思います
だからABSなんで余計な物は付けてもらいたくないんです(笑)

このHA23Vアルトの記事が大変好評ですので、余談が長くなりましたが
このHA23Vアルトを最初に乗って驚いたのがブレーキの利きの良さでした
HN22のkeiは14インチのベンチレーテッドディスクです
ワゴンRや他社のミニバンもローターは軽トラ流用とも言える12インチです
このアルトも同じです
私がミニバンを嫌いなのは、内外装重視で、こういった重要な部分に手抜きしてるからですが、錆びてるローターでブレーキが利くのに驚きました

ローターは錆びてるけど、パットはまだ交換したばかりという感じでしたので
ショックの交換の時に確認しました


このアルトの経歴からしても、スポーツパットではないかとは思いましたが
そのライニングを見ますと、ちょっとかつてのブレーキパットの主流のマーベルを思わせる感じでした

マーベルはノーマルと同じ黒ですので・・・


ADVICSという刻印からググってみますと、確かに補修用とスポーツパットが出て来ます
おそらく補修用かとは思いますが、Amazonでは4000円ほどですので
ぼちぼち最近のスポーツパットに近い金額でレビューもいいです

ちょっと不思議に思ったのは、一枚目の写真のライニング面の両脇が当たってません
これが今のブレーキパットの主流なのか?もわかりませんが
パットが減ると摩擦面が増える構造になってます
新品の写真を見ると、はっきりとその鎬というか、ライニング面に角があります
つまり、このパットは減ればもっと効くという事になりますので
アタリがつくまでは、とりえあず購入は控えます

前置きでブレーキパットの重要性を書きましたが
ブレーキという物は、その履いたタイヤをロックさせるだけの制動力があればいい訳です
でも、それだけ重要視されているのは、いろんなチューニングパーツの中で
唯一ドライバーの好みが左右されるパーツだと私は思ってます

例えば、私の場合は初期タッチを最優先します
初期タッチが悪いと、ブレーキング時に余計にブレーキを踏みこんでしまいます
でも私の方が例外的で、どちらかと言えばブレーキやアクセルをスイッチのようにドカンと踏むドライバーの方が多いと思います

踏み込む力でコントロール性の良さというパットという言い方になりますが
私にしてみれば効かないパットという印象ですので、この手のパットは嫌いです
当然、初期タッチのいいパットは耐フェード性には劣るので、レースには向かないとも言えます
中には初期タッチがいいから、ブレーキを踏みこんだ時に少しフェードぎみになるのがいいという話もあります
このように、ブレーキパットというものはドライバーの好みというものが出やすいパーツであると思います

まあ、ブレーキの効きは安全、安心にも関わる事ですので信用という部分も大きいですね

もう一つ、重要な部分はブレーキの前後の制動力のバランスです
一般的に考えればブレーキは前輪の方が効くのが当たり前です
ジムカーナにおいては、サイドターンのためにリアブレーキの効きを重要視します
サイドターンが出来ないとお話しにならないケースも多いからです
でも、こればかりを考えるとブレーキ配分がリアに片寄り過ぎます
(インナーシューは論外です)

ただ、ブレーキを踏む時は基本的には曲がる時ですので、ブレーキングドリフトのように
多少はリアの効きが勝ってるのは問題ではないという部分ではあります

これは悪まで基本的なブレーキのセッティングの問題であって、前後のタイヤグリップの違いも発熱温度も駆動輪の違いも当然出て来ます







コメント