ハブベアリングの交換例~エクストレイルのリア(プレス作業)

新年早々の重整備、ハブベアリングの交換作業になりました
ワーゲンゴルフと日産エクストレイルでした
比較的、どちらも標準的な作業でしたので
レンタルガレージとしてのハブベアリング交換の例としての記事になります


ますは、ハブベアリング交換にはプレスの能力を問われます
私はホンダ車のメンテが中心でしたが、当所の5トンのプレスでGA2シティが一杯でした
滅多にないハブベアリング交換にプレスの買い換えは考えていませんでした

これは当所に限った事ではありません
ディーラーもハブベアリング単体で部品として売る事が無くなって来ました
つまり、ハブベアリング単体で部品が出ないとか
ナックルアッシーとかで、アッセンブリー交換しか部品が出なくなって来ました
それだけ簡単な作業ではないという事が言えます

当然の事ながら、プレスを5トンから15トンに買い直すにも10万円は超えます
この先、滅多にない作業のための投資としては元が取れないという感じでした

ですが、ハブベアリングに関してはホンダ車が異常に強く圧入されてるという事を知りました
各部のボルトの締め付けトルクが弱めでしたので、ホンダのシティで一杯なら
基本的にハブベアリングの脱着は5トンのプレスでは無理だと思ってました
でも、私の認識は悪までホンダ車でしたので、実際問題としては
多くの車のハブベアリングの交換は5トンのプレスでも可能という事を後に知りました

さらにホンダのオデッセイでは12トンという事も知りましたが
そのハブベアリングの交換にもノウハウを駆使して成功してます
そんな経緯もあって、ハブベアリングの交換も常連さんのみ承けるようになりました

これまでの動画では部分的なプレス作業でのアップになってますが
今回は、その多くのハブベアリングの交換の全体的な流れでの動画になってます


ただ、このハブベアリングの交換にはリスクも大きいです
もし交換不能となれば、さらにベアリングを傷めてしまうだけの作業になり兼ねません
プレスの能力が足りないとか、私の技量で必ずしも何とかなるという事は約束出来ません
だからディーラーでもアッセンブリー交換なんです

おそらくハブですら同時に新品交換という感じかと思います
整備でのリスクよりも、客に部品代を払わせて、工賃よりも高価な部品を買わせるという
あげくの果てには、いっそ車を買い換えろ的な話ではないかと察します

レンタルガレージの管理人としては、日々このような積み重ねでありました
何かあったら、私が手伝ってでも出庫させないと次の利用者にも迷惑になる場合も出て来ます
それには、私の年齢的にはそろそろ潮時ではないか?という事を感じるようになりました

そんな訳で、レンタルガレージとしての整備としての利用は2025年まで
以後は整備としての利用は軽作業でタイヤ整備としても2030年までが潮時だという感じです

私自身、2030年まで生きているかも疑問です
悪まで今現在からの推定でありますので、前後する事は多々あり得るかと思います
私としては、この自動車整備に限った事ではなく、可能な限り次世代に技術の継承という事が一番であります

ただ単に私の技術を利用して安く済ませるという目的での訪問は、私の思考に沿いませんのでご遠慮ください
単にレンタルガレージとしてのスペースや機材を貸すだけの事業としてなら
年金収入というレベルで、生きていれば2030年以後の先も可能ではないかと思いますけど
レンタルガレージなので整備を業としては承けられないんです



コメント

  1. 最近太田さんの気弱な発言を見るにつけ、寂しい思いというか勝手に心配したりしています。

    昨今のアッセン交換前提の部品づくりな傾向はよく分かります。
    それに対して私の車はそれ以前に設計された車ですから部品単体の交換ができる構造のようです。しかし経年劣化により簡単には交換できなくなってきているのが現状です。

    じゃあプロに任せれば良いではないか、と自問自答することも少なくないですが、愛車と過ごす日々というのはなにもドライブして色々な景色を見たというだけでなく整備のために下に潜って苦労したというのも思い出になると思うのです。

    私も技術屋なので「技術の伝承」というのがとても難しいことはよく分かります。それを踏まえて敢えて、「技術を盗みに」「ノウハウを拝借しに」伺おうと思います。(私の思い出作りに太田さんを付き合わせてしまうのは恐縮ですが、、、)
    よろしくお願いします。

    返信削除
    返信
    1. 弱気に感じますかね?私としてはあまり気が乗らない上から物を言ってるような記事になってると思ってました
      ネットの世界では物を教えるという、上から物を言う人は嫌われやすいです
      必ずその荒探しをするリピーターが現れるからです
      発進という点では、プロよりアマチュアの方が全然楽なんですけどね
      私の場合は、仮にも教える側のプロですので、アマチュアのDIYの整備としての記事は書けない訳です
      だから、肝心な事は書かれず、にわか仕込みのアマチュアの整備記録を参考に整備しようとする人が増えてます
      その記事を見て、私の言う事を聞かずに、そのまま再現しようとするが困りものですね
      それじゃ、私が教えてる意味が全くありませんので、勝手にしろ!という感じです
      教える側としての気も失せますよね?
      私の技術を盗みたかったら、いつでもいらしてください
      と、上から物を言ってますが(笑)

      削除
  2. 言うこと聞かない割れブーツ交換のプロ。。

    返信削除

コメントを投稿